2026.07.20
看板撤去の費用はいくら?種類別相場・高くなるケースを専門業者が解説

店舗の閉店やテナント退去、建物の売却、看板の老朽化などに伴い、「古い看板を撤去したいけれど、いくらかかるのか分からない」というご相談をよくいただきます。
看板撤去の費用は、看板の種類や大きさだけでなく、設置場所、高さ、電飾の有無、外壁補修、廃材処分、高所作業車の必要性などによって変わります。
本記事では、名古屋で10年以上にわたり看板製作・施工を行ってきた看板クリエイトが、種類別の費用相場と見積もりの見方、費用を抑えるポイントを詳しく解説します。
目次
- 1 看板撤去費用の結論
- 2 看板の種類別に見る撤去費用の相場
- 3 看板撤去費用を構成する7つの項目
- 4 看板の種類ごとの撤去方法と注意点
- 5 看板撤去費用が高くなる8つのケース
- 6 テナント退去時に確認したい看板の撤去範囲
- 7 マンションや敷地に残された古い看板を撤去する場合
- 8 看板撤去はどこに頼めばよいのか
- 9 看板撤去の見積もりに必要な情報
- 10 看板撤去工事の一般的な流れ
- 11 名古屋市で看板を撤去した後に必要な届出
- 12 看板撤去費用を抑える7つの方法
- 13 自分で看板を撤去してもよいのか
- 14 看板撤去費用のモデルケース
- 15 信頼できる看板撤去業者の選び方
- 16 看板撤去に関するよくある質問
- 17 看板撤去を検討している方へ
- 18 今回のまとめ
看板撤去費用の結論
看板撤去の費用は、小型のスタンド看板やシート看板であれば数千円から数万円、壁面看板や袖看板では3万~20万円程度、大型の野立て看板や屋上看板では20万~100万円以上になることがあります。
ただし、看板本体を取り外すだけなのか、取付金具、支柱、コンクリート基礎、電気配線まで撤去するのかによって金額は大きく変わります。
撤去費用は、次のように構成されます。
看板撤去費用=撤去作業費+車両・重機費+運搬処分費+電気工事費+補修費+安全対策費+諸経費
そのため、インターネットで見つけた「看板撤去3万円」という金額だけで判断するのはおすすめできません。見積もりを比較するときは、撤去後の補修や廃材処分まで含まれているかを確認することが重要です。
看板の撤去のご相談・ご依頼について|名古屋、愛知の看板デザイン・看板製作|看板クリエイト
看板の種類別に見る撤去費用の相場
以下は、一般的な看板撤去費用の目安です。
実際の金額は、看板のサイズ、重量、設置場所、作業条件、撤去範囲によって変動します。
| 看板の種類 | 撤去費用の目安 | 費用が変わる主な条件 |
|---|---|---|
| カッティングシート・窓看板 | 1万~5万円程度 | シートの面積、劣化状態、糊の除去 |
| スタンド看板・A型看板 | 5,000円~2万円程度 | サイズ、重量、電飾の有無 |
| 切り文字・カルプ文字 | 2万~10万円程度 | 文字数、設置高さ、接着方法 |
| 壁面看板 | 3万~15万円程度 | 面積、重量、取付位置、補修範囲 |
| 袖看板・突出し看板 | 4万~15万円程度 | 設置高さ、ブラケット、電飾 |
| 内照式・電飾看板 | 5万~20万円程度 | 電気配線、蛍光灯・LED、重量 |
| テント・オーニング看板 | 5万~20万円程度 | 骨組み、電動機構、外壁補修 |
| 野立て看板・自立看板 | 5万~30万円程度 | 支柱の本数、看板面の大きさ |
| 基礎を含む自立看板 | 15万~80万円程度 | 基礎の大きさ、掘削、舗装復旧 |
| 屋上看板・広告塔 | 20万~100万円以上 | 高さ、鉄骨、足場、クレーン |
| 大型看板・特殊看板 | 現地調査後に見積もり | 構造、立地、道路状況、安全対策 |
この金額は、あくまで一般的な目安です。特に大型看板や屋上看板、基礎を伴う自立看板は、現場を確認しなければ正確な費用を算出できません。
「撤去費用○万円~」を見るときの注意点
看板会社や解体会社のホームページに掲載されている料金は、最低価格である場合があります。
例えば、壁面看板の撤去費用が「3万円~」と掲載されていても、以下の費用が別途必要になる可能性があります。
- 高所作業車の手配
- クレーン車の手配
- 道路使用に伴う交通誘導
- 電気配線の切り離し
- 廃材の運搬・処分
- アンカーボルトの切断
- ビス穴の防水処理
- 外壁の塗装
- 看板跡の補修
- 遠方への出張費
安く見える金額だけで業者を選ぶと、工事後に追加費用が発生することがあります。「最終的にいくら必要なのか」を確認するためにも、作業範囲が明記された見積書を受け取りましょう。
看板撤去費用を構成する7つの項目
看板撤去の見積もりは、単純な取り外し作業だけで決まるわけではありません。
ここでは、費用を構成する主な項目を解説します。
1.看板本体の撤去作業費
撤去作業費は、作業員の人数と必要な作業時間によって決まります。
小型の壁面看板であれば、2名程度の作業員で数時間以内に撤去できることがあります。
一方、大型看板や重量のある電飾看板では、安全に降ろすために複数の作業員が必要です。
看板が古くなっている場合は、見た目以上に慎重な作業が求められます。鉄骨やボルトが腐食していると、通常の手順で外そうとした際に看板が変形したり、一部が落下したりする危険があるためです。
2.高所作業車・クレーン・足場の費用
2階以上の壁面看板や袖看板、屋上看板では、高所作業車やクレーンが必要になることがあります。
高所作業車の費用は、車両の大きさ、使用時間、作業場所までの距離によって変わります。看板が非常に重い場合は、高所作業車だけでなく、クレーンで看板を吊りながら撤去しなければなりません。
また、次のような場所では車両を建物の近くに設置できないことがあります。
- 前面道路が狭い
- 歩道と建物の距離が短い
- 電線が看板の近くにある
- 敷地内に段差や植栽がある
- 駐車車両が多い
- アーケード内に店舗がある
- 建物と隣接地の間隔が狭い
このような現場では、足場の設置や特殊な作業方法が必要になり、費用が高くなる傾向があります。
3.電気工事費
内照式看板、袖看板、チャンネル文字、ネオンサイン、LED看板などには電気配線があります。
看板本体だけを取り外して配線を放置すると、漏電や感電、雨水の侵入などにつながる恐れがあります。そのため、電飾看板の撤去では、電源の切り離し、配線の絶縁、防水処理まで行わなければなりません。
建物の分電盤や既存配線まで変更する場合は、電気工事の有資格者による作業が必要になることもあります。
4.廃材の運搬・処分費
撤去した看板は、素材ごとに分別して適切に処分します。
看板には、次のような複数の素材が使われています。
- アルミ複合板
- 鉄骨
- ステンレス
- アクリル板
- 塩化ビニールシート
- 木材
- テント生地
- 蛍光灯
- LEDモジュール
- 電源装置
- コンクリート
看板の大きさだけでなく、素材の種類や重量によって処分費が変わります。大型看板では、現場で細かく解体してからトラックへ積み込むため、解体作業費と運搬費も必要です。
見積もりを確認するときは、「撤去費用に処分費が含まれているか」「撤去した看板を現場に残さず引き取ってもらえるか」を確認してください。
5.壁面・防水・塗装の補修費
看板を外すと、外壁にビス穴やアンカーボルト、接着剤、サビ、日焼け跡が残ることがあります。
特に注意したいのが、外壁の穴です。穴を適切に塞がず放置すると、雨水が入り込み、外壁内部や下地を傷める原因になります。
撤去後に必要となる補修には、以下のものがあります。
| 補修内容 | 主な目的 |
|---|---|
| ビス穴のコーキング | 雨水の侵入を防ぐ |
| アンカーの切断・処理 | 突起物をなくして安全を確保する |
| 外壁パテ補修 | 穴や欠損部分を整える |
| 部分塗装 | 看板跡を目立ちにくくする |
| 外壁全面塗装 | 色の差や広範囲の日焼け跡を解消する |
| 防水補修 | 屋上・外壁からの雨漏りを防ぐ |
| タイル補修 | 欠けや割れを修復する |
看板の撤去と外壁補修を別々の業者へ依頼すると、日程調整や責任範囲が複雑になる場合があります。撤去から穴埋め、塗装まで一括で対応できる業者に相談するとスムーズです。
6.道路使用・交通誘導などの安全対策費
高所作業車やクレーンを道路上に設置する場合は、道路使用許可や交通誘導員の配置が必要になることがあります。
人通りの多い店舗前や交通量の多い道路沿いでは、カラーコーンを置くだけでは十分ではありません。歩行者の安全な通路を確保し、落下物が発生しないように作業範囲を管理する必要があります。
警備員や交通誘導員の人数、作業時間、道路状況によって、安全対策費が加算されます。
7.諸経費・出張費
現地調査、工事計画、車両手配、資材準備、養生、清掃、報告書作成などに必要な費用です。
現場が看板会社から離れている場合は、出張費や高速道路料金が加算される場合もあります。地域の看板業者へ依頼すると、移動費を抑えやすく、緊急時にも対応してもらいやすいというメリットがあります。
看板の種類ごとの撤去方法と注意点
壁面看板
壁面看板は、建物の外壁にアルミ複合板や看板枠を固定した看板です。
小型で低い位置にある看板は比較的撤去しやすい一方、大型看板は重量があるため、複数人で支えながら取り外す必要があります。
撤去後には、ビス穴、アンカー、外壁の日焼け跡が残りやすいため、どこまで補修するかを事前に決めておきましょう。
「看板だけ外してほしい」という依頼と、「入居前の外壁に戻してほしい」という依頼では、必要な工事と費用が異なります。
袖看板・突出し看板
袖看板は、建物から道路側へ突き出すように設置された看板です。
高い位置に取り付けられていることが多く、高所作業車が必要になる可能性があります。内照式の場合は、本体内部に蛍光灯やLED、電源装置が入っているため、電気配線の処理も必要です。
本体だけを撤去し、外壁側のブラケットを残す方法もありますが、テナントの原状回復ではブラケットまで撤去するよう求められることがあります。
切り文字・箱文字看板
切り文字や箱文字は、一文字ずつ外壁へ固定されています。
文字数が多い場合は、一般的な一枚物の看板よりも取り外しに時間がかかります。接着剤で固定されている場合は、外壁に糊やテープ跡が残ることもあります。
箱文字の内部にLEDが入っている場合は、文字の裏側に配線穴が開いているため、撤去後の防水処理が重要です。
窓ガラスのシート看板
窓ガラスのカッティングシートやインクジェットシートは、比較的撤去費用を抑えやすい看板です。
ただし、長期間貼られていたシートは硬化して細かく割れたり、糊がガラス面に残ったりします。高い位置の窓や広いガラス面では、シートを剥がすだけでも多くの作業時間が必要です。
金属製の刃物を無理に使用するとガラスを傷つける可能性があるため、自分で撤去する場合も注意が必要です。
テント・オーニング看板
テント看板やオーニングは、生地だけを外すのか、骨組みまで撤去するのかによって費用が変わります。
電動オーニングにはモーターや電気配線があり、壁面には強固な金具が取り付けられています。骨組みを撤去した後は、大きなボルト穴が残ることもあるため、外壁補修まで見積もりに含める必要があります。
野立て看板・自立看板
野立て看板や自立看板では、看板面だけを撤去する方法と、支柱・基礎まで撤去する方法があります。
土地を引き続き駐車場や空き地として使用する場合は、支柱を地面付近で切断し、地中の基礎を残すことがあります。一方、建物を新築する場合や土地を売却する場合は、コンクリート基礎まで撤去しなければならないことがあります。
基礎撤去では、次の作業が必要です。
- 地面や舗装を掘削する
- コンクリート基礎を破砕する
- 支柱と基礎を搬出する
- 土や砕石で埋め戻す
- アスファルトやコンクリートを復旧する
基礎の大きさは地上から見ただけでは分かりません。設置図面が残っていない古い看板では、掘削後に想定より大きな基礎が判明し、追加工事が必要になることがあります。
屋上看板・広告塔
屋上看板は、高所作業、重量物の搬出、鉄骨の切断、屋上防水の補修などが必要になるため、撤去費用が高くなる傾向があります。
クレーンで地上へ降ろす場合は、周辺道路の交通規制や作業スペースの確保も必要です。屋上へ固定されている鉄骨を撤去すると防水層に影響する可能性があるため、撤去後の防水処理まで一体で計画します。
看板撤去費用が高くなる8つのケース
1.看板が高所にある
設置位置が高くなるほど、高所作業車、クレーン、足場などが必要になります。落下事故を防ぐための養生範囲も広くなります。
2.看板が大きく重量がある
大型看板は、作業員だけで安全に持ち運べません。現場で分割するか、クレーンで吊りながら撤去する必要があります。
3.車両を看板の近くへ配置できない
道路が狭い、電線がある、隣接建物との距離が近いといった現場では、通常とは異なる作業方法が必要です。
4.看板や鉄骨が激しく腐食している
サビや腐食が進んでいる看板は、ボルトを緩める途中で部材が破損する恐れがあります。安全に少しずつ解体するため、作業時間が長くなります。
5.電気配線の撤去が必要
電飾看板では、電源の切り離し、絶縁、防水、分電盤側の処理などが必要です。
6.外壁の補修範囲が広い
看板を設置していた部分だけ外壁の色が異なる場合、部分補修ではかえって色の差が目立つことがあります。その場合は、外壁一面を塗装する工事が必要になる可能性があります。
7.コンクリート基礎まで撤去する
野立て看板の基礎は、見た目以上に大きいことがあります。掘削、破砕、搬出、埋め戻し、舗装復旧まで必要になるため、費用が高くなります。
8.短期間での緊急撤去を希望する
テナントの退去直前に相談すると、車両や作業員を急いで確保しなければなりません。通常のスケジュールで対応できず、費用が高くなる場合があります。
特に大型看板は、相談から工事まで一定の準備期間が必要です。退去日が決まったら、できるだけ早く管理会社と撤去業者へ相談しましょう。
テナント退去時に確認したい看板の撤去範囲
店舗や事務所の退去では、「看板を撤去したから原状回復が完了した」とは限りません。
原状回復の範囲は、賃貸借契約書、工事承諾書、入居時の状態、大家・管理会社との合意によって変わります。
契約書で確認する項目
- 借主が設置した看板を撤去する条項があるか
- 看板本体だけでなく取付金具も撤去するのか
- 外壁の穴埋めや塗装まで必要か
- 指定された工事業者がいるか
- 工事可能な曜日・時間帯
- 撤去工事の完了期限
- 工事前の申請や承認が必要か
- 看板枠を次のテナントへ残せるか
契約内容が曖昧なまま工事を進めると、撤去後に「金具も外してほしい」「外壁を塗り直してほしい」と追加工事を求められる可能性があります。
口頭だけで確認せず、メールや書面で撤去範囲を残しておきましょう。
看板枠を残す「白戻し」とは
集合看板や袖看板では、本体を完全に撤去せず、店名が入った面板やシートだけを白い状態に戻すことがあります。これを一般に「白戻し」と呼びます。
白戻しであれば、次のテナントが既存の看板枠を再利用できるため、完全撤去より費用を抑えられる可能性があります。
ただし、管理会社が完全撤去を指定している場合は白戻しだけでは不十分です。工事前に必ず確認してください。
マンションや敷地に残された古い看板を撤去する場合
マンション、ビル、工場、駐車場、空き地などに、設置者が分からない古い看板が残されていることがあります。
この場合、最初に確認したいのが看板の所有者です。
確認する資料
- 建物や土地の売買契約書
- 賃貸借契約書
- 前テナントとの解約書類
- 看板の設置契約書
- 屋外広告物の許可関係書類
- 建物の竣工図・外構図
- 過去の修繕記録
- 管理会社や前所有者とのやり取り
看板に古い会社名や店舗名が表示されていても、看板本体が建物所有者の設備である場合があります。反対に、土地所有者が知らないうちに、過去の借主が設置しているケースもあります。
所有関係を確認せず撤去すると、後から費用負担や所有権をめぐる問題が発生する可能性があります。分譲マンションの共用部分に設置されている看板は、管理規約や管理組合の手続きも確認してください。
看板撤去はどこに頼めばよいのか
看板撤去の依頼先として、看板会社、解体会社、工務店・内装会社などが考えられます。
| 依頼先 | 向いている工事 | 注意点 |
|---|---|---|
| 看板会社 | 壁面看板、袖看板、電飾看板、切り文字 | 看板の構造や取付方法を理解している |
| 解体会社 | 建物解体と同時に行う大型撤去 | 看板単体の補修範囲を確認する |
| 電気工事会社 | 電源・配線の処理 | 看板本体や外壁補修は別業者になる場合がある |
| 塗装会社 | 撤去後の外壁塗装 | 看板撤去や高所作業への対応を確認する |
| 内装・原状回復会社 | テナント全体の退去工事 | 看板工事が外注になる場合がある |
壁面看板、袖看板、電飾看板などは、看板の構造を理解している看板会社へ相談するのが基本です。
看板会社であれば、どの順番で取り外せば安全か、看板枠を再利用できるか、面板交換で対応できるかなども判断できます。
一方、建物全体を解体する場合は、解体工事と看板撤去を一括して依頼した方が効率的なこともあります。重要なのは、看板の種類と工事目的に合った業者を選ぶことです。
看板撤去の見積もりに必要な情報
正確な見積もりには現地調査が必要ですが、写真や基本情報があれば、おおよその費用を算出できる場合があります。
見積もり依頼時のチェックリスト
- 看板が設置されている住所
- 建物全体が分かる写真
- 看板全体の写真
- 取付部分の写真
- 周辺道路や駐車場の写真
- 看板のおおよその縦・横サイズ
- 地面から看板までの高さ
- 電飾の有無
- 看板のサビ・破損状況
- 支柱・基礎を残すか撤去するか
- 外壁補修の希望範囲
- 希望する工事日
- テナントの退去日
- 大家・管理会社からの指示内容
写真を撮影するときは、看板だけを大きく撮るのではなく、建物と道路を含めた写真も用意してください。高所作業車を設置できるかどうかを判断しやすくなります。
看板撤去工事の一般的な流れ
1.問い合わせ・写真確認
看板の種類、住所、希望時期を伝えます。写真があれば、現地調査前におおよその作業方法を検討できます。
2.現地調査
看板のサイズ、高さ、重量、固定方法、電気配線、周辺道路、車両の設置場所、外壁の状態を確認します。
3.撤去範囲の確認
看板本体、面板、ブラケット、アンカー、支柱、基礎、配線など、どこまで撤去するかを決めます。
テナント物件では、大家や管理会社にも確認します。
4.見積書の提出
撤去作業費、車両費、処分費、補修費などが記載された見積書を確認します。
5.日程調整・必要な手配
高所作業車、クレーン、交通誘導員などを手配します。道路上で作業する場合は、必要に応じて許可関係の準備も進めます。
6.撤去工事
周辺を養生し、安全を確保してから看板を撤去します。大型看板は、現場で分割しながら降ろすこともあります。
7.穴埋め・防水・外壁補修
アンカーやビス穴を処理し、必要に応じてコーキング、塗装、防水補修を行います。
8.廃材搬出・清掃
撤去した看板を搬出し、作業場所を清掃します。
9.完了確認・届出
依頼者や管理会社に撤去後の状態を確認してもらいます。許可を受けた屋外広告物は、自治体への除却届が必要になる場合があります。
名古屋市で看板を撤去した後に必要な届出
名古屋市では、掲出の許可を受けた屋外広告物を撤去したり、表示を取りやめたりした場合、その日から10日以内に届出が必要です。
提出するものは、原則として次の2点です。
- 屋外広告物除却届出書
- 撤去後の現地写真
すべての看板に同じ手続きが必要とは限りませんが、屋外広告物の許可を受けている場合は、撤去工事だけで手続きを終わらせないようにしましょう。
詳しくは、名古屋市「屋外広告物の変更や除却をする際の手続き」で確認できます。
名古屋市以外の愛知県内、岐阜県、三重県では、自治体によって届出書類や提出期限が異なる場合があります。看板が設置されている市町村の屋外広告物担当窓口へ確認してください。
看板撤去費用を抑える7つの方法
1.早めに相談する
退去直前や台風前の緊急依頼では、作業員や車両の確保が難しくなります。工事日まで余裕があれば、効率的な日程を組みやすくなります。
2.写真とサイズを用意する
現場の状況が分かる写真があると、必要な車両や作業人数を事前に判断しやすくなります。見積もりの精度も上がります。
3.撤去範囲を明確にする
看板本体だけなのか、金具、支柱、基礎、外壁補修まで必要なのかを決めておきます。工事途中の追加依頼を減らせます。
4.面板交換や白戻しも検討する
看板枠が安全な状態であれば、完全撤去ではなく、面板交換や白戻しで対応できる可能性があります。
ただし、枠や鉄骨が腐食している場合は、再利用せず撤去した方が安全です。
5.複数の看板をまとめて依頼する
壁面看板、袖看板、窓シートなどを別々の日に撤去すると、車両費や出張費が重複します。可能であれば同じ日にまとめて撤去しましょう。
6.近隣の看板会社へ相談する
地域の業者であれば、移動費を抑えやすく、現地調査や急な確認にも対応してもらいやすくなります。
7.同じ工事条件で見積もりを比較する
相見積もりを取る場合は、価格だけでなく、工事範囲を揃えて比較してください。
| 比較項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 看板本体の撤去 | あり | あり | あり |
| 取付金具の撤去 | あり | 別途 | なし |
| 電気配線処理 | あり | あり | 別途 |
| 高所作業車 | 込み | 別途 | 込み |
| 廃材処分 | 込み | 込み | 別途 |
| ビス穴補修 | あり | なし | 別途 |
| 外壁塗装 | 別途 | 別途 | あり |
| 交通誘導 | 必要時込み | 別途 | 記載なし |
合計金額が安くても、必要な作業が含まれていなければ、最終的な支払額は高くなる可能性があります。
自分で看板を撤去してもよいのか
持ち運びできる小型のA型看板や、床に置かれているスタンド看板であれば、自分で移動・処分できる場合があります。
しかし、以下の看板は自力で撤去しないでください。
- 2階以上に設置された看板
- 壁面にボルトで固定された看板
- 袖看板・突出し看板
- 電飾看板
- 重量のある看板
- 大型の野立て看板
- サビや腐食が進んだ看板
- 電線に近い看板
- 道路や歩道に面した看板
- 屋上看板
看板は、外から見ただけでは重量や固定方法が分かりません。ボルトを外した瞬間に看板が傾いたり、部材が落下したりする危険があります。
国土交通省も、看板に危険な兆候が見つかった場合は専門業者へ相談するよう案内しています。
国土交通省「看板の安全管理ガイドブック」
看板撤去費用のモデルケース
以下は、費用の考え方を理解するためのモデルケースです。実際の施工金額ではなく、現場条件によって変動します。
ケース1:1階の小型壁面看板
- 看板サイズ:約1,800×900ミリ
- 非電飾
- 脚立で作業可能
- 車両を店舗前に駐車可能
- ビス穴の簡易防水処理を実施
この場合は、大型車両や足場が不要なため、比較的費用を抑えやすくなります。撤去、運搬処分、簡易補修を含めて5万~12万円程度が一つの目安です。
ケース2:2階部分の電飾袖看板
- 地上から約6メートル
- 内照式
- 高所作業車を使用
- 電源の切り離しが必要
- 外壁側の金具まで撤去
高所作業車と電気処理が必要になるため、10万~25万円程度が目安になります。交通量の多い道路では、交通誘導費が追加される可能性があります。
ケース3:敷地内の自立看板
- 高さ約4メートル
- 鉄骨支柱2本
- 看板本体と支柱を撤去
- コンクリート基礎まで撤去
- 掘削後に砕石で埋め戻し
基礎の大きさや地面の状態によって差がありますが、25万~80万円程度になることがあります。アスファルトやコンクリート舗装を復旧する場合は、さらに費用が必要です。
ケース4:屋上の大型看板
- 鉄骨フレームあり
- クレーンを使用
- 現場で看板を分割
- 屋上防水の補修が必要
- 道路上に作業車両を設置
工事計画や安全対策が必要になるため、50万~150万円以上になる可能性があります。屋上看板は現地調査を行わなければ、正確な費用を判断できません。
信頼できる看板撤去業者の選び方
見積書に作業範囲が書かれている
「看板撤去工事一式」としか書かれていない見積書では、どこまで対応するのか分かりません。
本体撤去、金具撤去、電気処理、処分、補修などが分かる見積書を提出してもらいましょう。
看板の構造を理解している
看板は、種類によって固定方法や解体手順が異なります。壁面看板、袖看板、電飾看板、野立て看板などの撤去実績がある業者を選びましょう。
高所作業と安全管理に対応できる
高所作業車やクレーンを使用する場合は、作業計画と安全対策が重要です。歩行者や車両への対策についても確認してください。
撤去後の補修まで相談できる
看板を外した後のビス穴、防水、外壁塗装まで相談できる業者であれば、複数業者との調整を減らせます。
廃材を適切に処理する
撤去した看板をどのように運搬・処分するのか、処分費が見積もりに含まれているかを確認します。
工事前後の写真を残してくれる
テナント退去やマンション管理では、撤去前後の写真が工事完了の記録になります。管理会社へ提出する写真が必要な場合は、事前に伝えておきましょう。
看板撤去に関するよくある質問
看板撤去費用は写真だけで分かりますか?
写真から概算費用を算出できる場合はあります。ただし、看板の重量、取付方法、電気配線、基礎の大きさなどは写真だけでは判断できません。正式な金額は現地調査後の見積もりで確認してください。
看板の撤去には何日かかりますか?
小型看板であれば、数時間から1日程度で完了することがあります。大型看板、屋上看板、基礎撤去を伴う工事では、複数日必要になる場合があります。車両や道路使用に関する準備期間も考慮してください。
看板本体だけ撤去できますか?
可能な場合があります。ただし、テナントの原状回復では、金具やアンカー、配線まで撤去するよう求められることがあります。大家・管理会社に撤去範囲を確認してください。
古い看板の製作会社が分からなくても撤去できますか?
撤去できる可能性があります。現地調査で看板の構造や固定方法を確認し、安全な撤去方法を検討します。
サビた看板はすぐに撤去した方がよいですか?
支柱の根元、取付金具、ボルト、看板枠に著しいサビや変形がある場合は、早めに専門業者へ相談してください。強風や地震によって落下・倒壊する恐れがあります。
看板撤去と外壁塗装を一緒に依頼できますか?
対応できる業者であれば一括で依頼できます。看板撤去後は外壁の色の差や穴が目立つことがあるため、塗装を同時に検討すると仕上がりがきれいになります。
前のテナントが残した看板の撤去費用は誰が負担しますか?
契約書、看板の所有者、入居時の状態、前テナントとの合意内容によって異なります。所有関係を確認せずに撤去せず、建物所有者、管理会社、関係者間で費用負担を確認してください。
雨の日でも看板撤去はできますか?
小雨で作業できる場合もありますが、強風、大雨、雷などで安全を確保できない場合は延期します。特に高所作業やクレーン作業は、天候の影響を受けやすくなります。
撤去とリニューアルはどちらが安いですか?
既存の看板枠や支柱を安全に再利用できる場合は、面板交換やシート貼り替えの方が安くなる可能性があります。鉄骨や取付部が腐食している場合は、撤去して新しく製作した方が安全です。
看板撤去を検討している方へ
看板撤去の費用は、看板の種類だけでは決まりません。同じ大きさの壁面看板でも、1階に設置されている場合と、交通量の多い道路沿いの3階部分に設置されている場合では、必要な車両や安全対策が異なります。
看板クリエイトでは、名古屋市を中心に愛知県・岐阜県・三重県で、店舗、事務所、病院・クリニック、工場、施設などの看板製作・施工に対応しています。古くなった看板の撤去だけでなく、撤去後の外壁塗装や看板リニューアルについてもご相談いただけます。
「テナントの退去日が決まっている」「マンションに残された古い看板を撤去したい」「高所にあり費用が分からない」という場合は、看板全体と建物周辺の写真をご用意ください。
撤去範囲と現場条件を確認したうえで、必要な工事をご提案します。
今回のまとめ
看板撤去費用は、小型看板で数千円から数万円、壁面看板や袖看板で3万~20万円程度、大型の野立て看板や屋上看板では20万~100万円以上になることがあります。
ただし、実際の費用は次の条件によって変わります。
- 看板の種類・大きさ・重量
- 設置されている高さ
- 高所作業車やクレーンの有無
- 電気配線処理の有無
- 廃材の運搬・処分量
- 金具・支柱・基礎の撤去範囲
- 外壁や防水の補修範囲
- 道路使用や交通誘導の必要性
看板撤去で大切なのは、最初に表示された安い金額だけで決めないことです。撤去、処分、補修、車両費などが含まれているかを確認し、同じ工事条件で見積もりを比較しましょう。
テナント物件では、工事を依頼する前に大家・管理会社と原状回復の範囲を確認してください。早めに専門業者へ相談することで、追加工事や退去直前のトラブルを防ぎやすくなります。










