2026.11.05
クリニック開院時に最低限必要な看板3種類!看板制作のプロが設置場所と選び方を解説

クリニックや病院を新規開院する際、意外と後回しになりやすいのが看板の準備です。しかし、看板は医院の存在を知らせるだけでなく、患者さんが迷わず来院するための大切な設備でもあります。
クリニックの開院時には、基本として「医院名を表示する自立看板」「駐車場を案内する看板」「診療時間・休診日を表示する壁面看板」の3種類を検討することをおすすめします。
今回は、名古屋を拠点に病院・クリニックの看板デザイン・制作を行う看板クリエイトが、開院時に必要な看板の種類や設置場所、制作時の注意点を詳しく解説します。
クリニックの開院時に最低限必要な看板とは?
クリニックを新規開院する際は、建物の外観や立地条件に合わせて看板を計画する必要があります。
特に重要なのは、患者さんが「医院を見つける」「駐車場に入る」「診療時間を確認する」という3つの行動をスムーズに行えることです。
そのため、看板クリエイトでは次の3種類を基本として検討することをおすすめしています。
| 看板の種類 | 主な役割 | 設置場所 |
|---|---|---|
| 自立看板・立て看板 | 医院の存在や場所を知らせる | 道路沿い・敷地入口 |
| 駐車場案内看板 | 駐車場所や入口へ誘導する | 駐車場入口・敷地内 |
| 診療時間を表示する壁面看板 | 診療日・休診日などを知らせる | 建物入口・外壁 |
この3種類を組み合わせることで、医院の認知から来院までの基本的な案内を整えることができます。
ただし、すべての医療機関に3種類の設置が義務付けられているわけではありません。駅前のテナント型クリニックでは駐車場看板が不要な場合もありますし、建物の壁面看板が自立看板の役割を兼ねるケースもあります。
大切なのは看板の数を増やすことではなく、患者さんが必要とする情報を、必要な場所で確認できるようにすることです。
① 医院名を知らせる自立看板・立て看板
自立看板はクリニックの存在を知らせる重要な設備
クリニックの開院時に、まず検討したいのが医院名を表示する自立看板です。
自立看板とは、地面に基礎を設けて支柱などで固定する看板のことで、道路沿いや敷地の入口付近に設置されることが多い看板です。
特に車で来院する患者さんが多い郊外型のクリニックでは、建物に取り付けられた看板だけでは医院の場所に気づいてもらえない場合があります。
例えば、道路から建物まで距離がある場合や、医院の前に植栽・駐車車両がある場合などです。
道路から見える位置に自立看板を設置することで、医院の存在を知らせる目印になります。
自立看板のデザインで重要な3つのポイント
自立看板を制作する際は、次の点に注意しましょう。
1. 医院名を読みやすくする
医院名を大きく配置し、文字と背景の色に十分な明度差を設けることが重要です。特に車からの視認性を考える場合、細い書体や装飾の多い文字は避けることをおすすめします。
2. 診療科目をわかりやすく表示する
医院名だけでは診療内容が伝わりにくい場合は、内科・小児科・整形外科など、広告可能な診療科名を併記するとよいでしょう。
3. 道路からの見え方を確認する
看板は大きければよいというわけではありません。車の進行方向、歩行者の目線、周辺建物との位置関係によって適切なサイズや高さは変わります。
設置前に現地を確認し、実際にどの方向から看板が見えるかを検討することが大切です。
また、自立看板は風圧などを受ける屋外設備です。基礎工事や支柱の強度、設置場所の地盤条件についても確認する必要があります。
② 患者さんを誘導する駐車場案内看板
駐車場看板は患者さんを迷わせないために必要
郊外型のクリニックや車での来院が多い地域では、駐車場案内看板も重要な設備です。
特に初めて来院する患者さんは、駐車場の入口や利用可能な駐車スペースがわからないことがあります。
医院の建物は見つけられても、駐車場がわからず周囲を何度も回ってしまうケースは避けたいものです。
そのため、駐車場看板は単に「P」と表示するのではなく、患者さんが迷わず駐車できることを目的に制作する必要があります。
駐車場看板に掲載したい情報
駐車場看板に掲載する内容は、駐車場の形状や立地によって異なります。
| 掲載情報 | 目的 |
|---|---|
| Pマーク | 駐車場の存在を知らせる |
| 医院名 | 専用駐車場であることを示す |
| 入口を示す矢印 | 進入方向を案内する |
| 駐車可能な区画番号 | 利用できる駐車スペースを知らせる |
| 第2駐車場の案内 | 離れた駐車場へ誘導する |
重要なのは、ひと目で情報を理解できるデザインです。
文字を多く詰め込むよりも、大きなPマークや矢印を使用したシンプルな看板の方が、車を運転している人にとってわかりやすくなります。
第2駐車場がある場合は案内方法を工夫する
第2駐車場が医院から離れている場合、案内看板の重要性はさらに高まります。
例えば、当社が制作した名古屋市内の「もりやまファミリー歯科」様の第2駐車場案内看板では、駐車場までの道順が文字だけでは説明しにくいという課題がありました。
そこで、周辺道路や建物を簡略化したイラストマップを取り入れ、患者さんが理解しやすいデザインを制作しました。
このように、駐車場看板は医院の立地や利用者に合わせて制作することが大切です。
③ 診療時間・休診日を表示する壁面看板
診療時間看板は入口付近に設置する
クリニックの開院時に忘れてはいけないのが、診療時間や休診日を表示する看板です。
診療時間看板は、医院を訪れた患者さんが「今日は診療しているのか」「午前と午後の診療時間は何時からなのか」を確認するために使用します。
ホームページやGoogleマップで診療時間を調べる患者さんもいますが、医院の入口でも確認できるようにしておくことが大切です。
診療時間看板は、建物の入口付近や外壁など、患者さんが自然に目を向ける場所に設置することをおすすめします。
診療時間看板のデザインと掲載内容
診療時間看板では、曜日ごとの診療状況を表形式でまとめるとわかりやすくなります。
以下は一般的な診療時間表示の例です。
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00〜12:00 | ○ | ○ | ○ | / | ○ | ○ | / |
| 15:00〜18:30 | ○ | ○ | ○ | / | ○ | / | / |
休診日:木曜・日曜・祝日
このように表形式で表示すると、診療時間や休診日を確認しやすくなります。
また、受付終了時間が診療終了時間と異なる場合は、その違いも明記しておくと親切です。
診療時間看板を制作する際に注意したいのは、開院後に診療時間が変更される可能性があることです。
診療曜日や時間を直接印刷した看板では、変更時に表示面の作り直しが必要になる場合があります。
そのため、将来的な変更を考慮して、表示シートの貼り替えやパネル交換がしやすい仕様を選ぶことも大切です。
プラスαでおすすめしたい入口ドアのシート看板
基本となる3種類の看板に加えて、設置を検討したいのが入口ドアのガラス面を活用したシート看板です。
ガラス面には、医院名やロゴを表示するカッティングシート、視線を遮るフォグラスシートなどを施工できます。
カッティングシートで医院名や診療時間を表示する
カッティングシートは、文字やロゴの形状にカットした粘着シートをガラス面などに貼り付ける方法です。
入口ドアに医院名やロゴを表示すれば、患者さんが入口を確認しやすくなります。
また、診療時間や休診日を表示することも可能です。
壁面に診療時間看板を取り付けるスペースがない場合は、ガラス面を活用する方法もあります。
ただし、ガラス面の材質や施工条件によって使用できるシートは異なるため、事前の確認が必要です。
フォグラスシートで患者さんのプライバシーに配慮する
フォグラスシートは、ガラス面をすりガラス調に仕上げる装飾フィルムです。
外から室内が見えすぎないようにするため、受付や待合室のプライバシー確保に役立ちます。
特に道路に面したクリニックや、外部から待合室が見えやすい建物では効果的です。
全面に施工するのではなく、目線の高さに合わせて一部分だけ施工する方法もあります。
ただし、目隠しによって室内の安全確認が難しくならないように、ガラス面の透過性や施工範囲には注意が必要です。
入口ドアの装飾は、看板としての役割とプライバシーへの配慮を両立できる方法としておすすめです。
クリニックの立地によって必要な看板は変わる
ここまで3種類の看板を紹介しましたが、実際に必要な看板はクリニックの立地や建物の形状によって異なります。
| 開院形態 | 優先したい看板 | 注意点 |
|---|---|---|
| 郊外の戸建て型 | 自立看板・駐車場看板・診療時間看板 | 車からの視認性と駐車場への誘導 |
| 駅前のテナント型 | 壁面看板・入口ドアサイン | 建物の看板設置規約 |
| ビルの上階 | ビル案内板・フロア案内・入口サイン | エレベーターまでの誘導 |
| 医療モール型 | 共用案内板・入口サイン・診療時間表示 | 他院との区別と施設全体の統一感 |
例えば、駅前のビル2階に開院するクリニックでは、大きな自立看板よりも、建物の入口に設置する案内板やフロア案内の方が重要になる場合があります。
一方、広い駐車場を備えた郊外型クリニックでは、道路沿いの自立看板と駐車場案内看板が来院時の重要な目印になります。
看板の種類を決める前に、患者さんがどの方向から来院するのかを想定しましょう。
クリニックの看板制作で失敗しないための注意点
開院直前ではなく、早めに看板会社へ相談する
クリニックの看板制作は、デザインが決まればすぐに設置できるものばかりではありません。
自立看板の場合は、設置場所の確認や基礎工事が必要になることがあります。また、内装工事や外構工事との工程調整も重要です。
開院日が決まった段階で、早めに看板制作会社へ相談することをおすすめします。
当社が手掛けた「刈谷しばた内科・呼吸器内科」様の看板工事では、既存看板のリニューアルや新規自立看板の設置などを行い、制作期間は約1ヶ月でした。
ただし、実際の制作期間は看板の種類、施工条件、許可申請の有無などによって変わります。
看板の予算は優先順位を決めて考える
開院時は医療機器や内装工事など、多くの費用が発生します。
そのため、看板についても予算を抑えたいと考える方が多いのではないでしょうか。
限られた予算で看板を制作する場合は、まず患者さんが迷わず来院するために必要な情報を優先しましょう。
医院名を知らせる看板、駐車場への案内、診療時間の表示を基本として、装飾性の高い看板や追加のガラスシートなどを検討すると予算を整理しやすくなります。
複数の看板をまとめて制作することで、デザインの統一や施工工程の効率化につながる場合もあります。
医療広告規制と屋外広告物条例を確認する
病院やクリニックの看板は、一般的な店舗の看板とは異なり、医療広告に関する規制にも注意が必要です。
医院名、診療科名、診療日・診療時間などは医療法上、原則として広告可能な事項ですが、虚偽広告や誇大広告、他院と比較して優良であるとする広告などは禁止されています。
また、屋外に看板を設置する際は、地域の屋外広告物条例による規制を受ける場合があります。
名古屋市内では名古屋市屋外広告物条例が適用され、看板の設置場所や規模などによって許可申請が必要になることがあります。
設置前に自治体の規制や建物の管理規約を確認し、必要な手続きを行うことが重要です。
クリニックの看板に関するよくある質問
Q1. クリニックの開院時には何種類の看板が必要ですか?
一般的には、医院名を表示する自立看板、駐車場案内看板、診療時間を表示する壁面看板の3種類を基本として検討することをおすすめします。ただし、建物の立地や駐車場の有無によって必要な看板は異なります。
Q2. クリニックの看板制作はいつ頃から相談すればよいですか?
開院日や建物の外観が決まった段階で、できるだけ早く相談することをおすすめします。特に自立看板は基礎工事や許可申請などが必要になる場合があるため、内装・外構工事との調整が重要です。
Q3. 診療時間看板は入口ドアに貼るだけでもよいですか?
入口ドアにカッティングシートなどで診療時間を表示する方法もあります。壁面への看板設置が難しい場合には有効ですが、文字の読みやすさや掲示位置、ガラス面の状態などを確認して制作しましょう。
Q4. 看板制作の費用を抑える方法はありますか?
既存の看板本体を再利用する、表示面のみを交換する、複数の看板をまとめて制作するなどの方法があります。ただし、既存看板の強度や劣化状況によっては再利用できない場合もあるため、現地確認が必要です。
まとめ|クリニックの開院時は患者さんの来院動線を考えた看板計画を
クリニックや病院の新規開院では、看板のデザインだけでなく、患者さんが迷わず安心して来院できることが重要です。
基本として検討したい看板は、医院名を知らせる自立看板、駐車場へ誘導する案内看板、診療時間・休診日を表示する壁面看板の3種類です。
さらに、入口ドアにカッティングシートやフォグラスシートを施工することで、医院の案内機能や外観のデザイン性を高めることもできます。
ただし、クリニックの立地や建物の形状によって最適な看板構成は異なります。看板の設置場所や種類を決める際は、道路からの見え方や患者さんの来院動線を考慮しましょう。
名古屋の看板制作会社「看板クリエイト」では、病院・クリニックの看板デザインから制作・施工まで対応しています。
新規開院に伴う看板制作はもちろん、既存看板のリニューアルや駐車場案内看板の制作なども行っています。
これからクリニックの開院を予定されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。








