
店舗集客において、看板は“第一印象を決める顔”であり、特に立体的で存在感のある「切り文字看板」は近年人気が高まっています。
名古屋でも導入する店舗が増え、私たちの看板会社にはカフェ・レストラン・エステサロンなどからの依頼が急増しています。
本記事では、現場で培った経験をもとに「切り文字看板の種類」「集客効果」「設置ポイント」「メリットとデメリット」をプロ目線で徹底解説。競合店との差別化を考えている店舗オーナーの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
切り文字看板とは?
「切り文字看板」とは、素材を立体的に加工し、文字やロゴ部分だけを浮き立たせるようにデザインするタイプの看板です。平面的なパネル看板と違い、凹凸が生まれることで遠目からの視認性が高まるのが特徴です。
近年は、InstagramなどSNS映え効果も期待できることから、BtoCビジネスを中心に導入が加速しています。
なぜ切り文字看板は人気が高まっているのか?
現場で感じる理由は大きく3点。
1. SNS映えに強い
立体的な影など、写真に“奥行き”が出やすい。
2. 店舗のブランド性を高められる
「おしゃれな店=信用できる」という心理が働きます。
3. 競合と差別化できる
平面看板が多い商圏では“見せ方”の勝負に。
特に近年デザイン性の高い店舗が増え、切り文字で差別化したいという声が急増しています。
切り文字看板は大きく分けて2種類
切り文字には代表的に以下の2種類があります。
| 種類 | 素材 | 見た目 | 価格 | 重さ | 耐久性 |
|---|---|---|---|---|---|
| カルプ切り文字 | 発泡樹脂 | 軽やか | 比較的安価 | 非常に軽い | ○ |
| 金属切り文字 | ステンレス/真鍮など | 高級感◎ | 高め | 重い | ◎ |
カルプ切り文字看板とは
「カルプ(カルプ材)」は発泡樹脂をベースにした軽量素材。
現場で扱いやすく、加工もしやすいため、店舗導入が増えています。
カルプ切り文字のメリット
コストを抑えられる
金属より安く、予算が限られていても導入可能。
軽量で取り付けが簡単
壁面負担が少なく、工事が最小限で済むケースも。
カラー展開が豊富
ブランドカラーを再現しやすい。
デザイン自由度が高い
細かい形状にも対応。
カルプ切り文字のデメリット
経年で色あせしやすい
日光の当たり方によって劣化の進行が異なります。
高級感は金属に劣る
ブランド力を重視する店舗では物足りない場合も。
衝撃に弱い場合がある
人通りが多い場所は注意。
金属切り文字看板とは
高級ブランドショップ、ホテル、美容系サロンなどでよく使われる素材です。
主に使用する金属は以下:
- ステンレス
- 真鍮
- アルミ
- 銅
金属切り文字のメリット
圧倒的な高級感
無機質な輝きがブランド力向上に貢献。
非常に頑丈
屋外環境に強く長寿命。
経年劣化がゆっくり
長期利用でき、ランニングコストが低い。
金属切り文字のデメリット
価格が高い
素材加工・工事ともコストが上がります。
壁面の構造に左右されやすい
取付のため補強工事が必要になるケースも。
重量がある
施工難易度が上昇。
プロの推奨:予算があるなら金属を選ぶべき理由
私の現場経験からいうと…
✅ ブランド性の向上
✅ 長期視野で見たランニングコスト
✅ 劣化耐性
これらを総合すると、金属は非常にコスパが良い。
5年以上使用するなら金属推奨です。
ただしスタートアップ店舗や初期費用重視の場合はカルプも有効。
切り文字看板の価格帯(目安)
※商圏や工事条件で変動しますが、参考価格です。
| 種類 | 税込目安 | 備考 |
|---|---|---|
| カルプ切り文字 | 5万〜25万円 | 大きさデザインで変動 |
| 金属切り文字 | 15万〜80万円 | 壁面工事が必要な場合あり |
(注意すべきは切り文字の価格は素材・サイズ・文字数で変わります。)
切り文字看板の集客効果
実際に設置した店舗で感じるメリットはこちら:
おしゃれに見える → 入店率アップ
“入りたい店”の心理要素に影響。
記憶に残る
平面より印象定着率が高い。
SNSで映える
立体影が写真に出るため投稿しやすい。
店前通行者の足を止める
立体感は視線誘導に効果的。
特に名古屋の栄・大須周辺では効果が顕著です。
BtoCビジネスとの相性の良さ
以下業態ではメリットが大きい:
- カフェ
- フレンチ・イタリアン
- パン屋・スイーツ店
- 美容院
- ネイル/エステサロン
- セレクトショップ
- アパレル
理由は“意思決定が感性寄り”だからです。
切り文字看板の設置場所・注意点
● 屋外
- 耐候性の高い素材推奨
- 日射方向に注意
- 建物の保護条例がある地域に要注意
● 屋内
- 比較的どの素材でもOK
- トータル空間デザインの一部として活用
他社との差別化ポイント3選
ロゴの厚みを演出
厚み=立体感=ブランド力。
壁面の素材と調和させる
タイル×金属 → 高級
木目×カルプ → 温かみ
LEDバックライトを組み合わせる
最近人気急上昇。
切り文字看板に関してよくある失敗例
ブランドイメージと素材が不一致
高級サロンなのにカルプだと印象ズレ。
色あせで古く見える
※特に南面設置は注意
サイズが小さすぎて目立たない
店舗前の交通量を分析すべき。
切り文字看板導入前チェックリスト
店前交通量は多いか?
ブランドイメージに合う素材か?
5年後も耐えられる素材か?
SNS映えするか?
競合店舗との差別化になるか?
この5つを満たせば、ほぼ成功します。
今回のまとめ
切り文字看板は…
✅ 視認性が高い
✅ 立体感が印象に残る
✅ SNSで話題化しやすい
✅ 競合との差別化に強い
店舗の集客・ブランディングにおいて非常に有効です。
迷っているオーナーさんは、ぜひ一度相談してみてください。
あなたのお店に最適な看板は必ずあります。








